[離れ離れ]
  
  これは無機質な絵画のように
  腰の曲がった街頭 群がる蝶
  嘲笑いながら付きまとう影を
  水溜りに沈めて 口笛を吹く
  
  道端に死んだ小さい猫
  朝焼け 静けさ 冷たい風
  僕は何故生きてるの?そこには何があるの?
  声にならない想い
  
  季節が巡って 傷をすりぬける
  ずっとこのまま はぐれたままで
  僕等が小さな声で交した約束は 行き場を無くして
  こみ上げる想いは口笛に歌う ただ涙は止められないけど
  繋いだ手を離し もう二度と戻れない別れ道
  
  1人で歩いた静かな朝
  想いでは何故か笑顔ばかりで
  君と歩いた道がこんなに淋しくて
  大きな涙がこぼれた
  
  あんなに好きって何度も繰り返した
  なのに今ははぐれたままで
  描いた不確かな幸せは 砂浜に書いた名前のように
  心地よい声も 優しい笑顔も 今ではもう届かない場所
  繋いだ手の温もりも消えて 新しい道を歩く
  
  今までどうもありがとう